主節の動詞が過去時制の場合は、従属節の(助)動詞の時制もその影響を受けて、過去または過去完了になります。こういった時制の一致の例外は次の通りです。
①不変の真理、現在の事実、習慣的動作(現在時制のまま)。
②歴史上の事実(常に過去時制のまま。was born等も同様です)。
③仮定法を含む場合。
④助動詞must(have toの意味の場合は、過去形にhad toを用いることもできます), ought to, need等は、時制の一致の場合もそのまま過去形として用いられます。
⑤比較を表す場合は時制の一致は考えず、実際の時に合わせます。
When she was young, she was more charming than she is.(彼女は、若い時は今よりもっと魅力的だった。)
また、人が言ったこと・考えたこと・感じたこと等を別の人に伝える表現を話法と言いますが、引用符(“ ”)を用いて、人の言った言葉のままで伝える直接話法と、引用符の内容を話し手の言葉に直して伝える間接話法の2つがあります。
①被伝達文のコンマと引用符を除きます。
②say(said) to→tell(told)にします(say, saidだけの場合はそのまま)。
③被伝達文にthatをつけます。
④被伝達文中の人称代名詞を、話し手の立場から見て適当に変えます。
⑤伝達動詞が過去形の時には、時制の一致を考慮して被伝達文の動詞を適当な形に変えます。被伝達文中にwill, shallがある場合には、単純未来なら間接話法の主語に応じた形に、意志未来なら直接話法に用いられた意志未来のままの形にします。
⑥伝達動詞が過去形の時、原則として被伝達文中の語句をthis(these)→that(those), here→there, ~ago→~before, today→that day, tomorrow→the next(following) day, yesterday→the day before(the precious day), now→then, next→the following, last→the previousのように変えます。
Yesterday Mary said to her mother, ”I will finish my task tomorrow.=Yesterday Mary told her mother that she would finish her task today.(昨日メリーは母に「私は明日私の仕事を仕上げます」と言った。)
①say to→askにします。
②疑問詞が無い場合は「if(whether)+S+V」、疑問詞がある場合は「疑問詞+S+V」の語順にします。
③疑問符(?)を除く。語順が平叙文と同じになることに注意。
I said to her, ”Are you a student?”=I asked her if she was a student.(私は彼女に「あなたは学生ですか」と言った。)
He said to me, ”When did you arrive here?”=He asked me when I had arrived here.(彼は私に「あなたはいつここに着きましたか」と言った。)
①say to→tell, order(命令), ask, beg(依頼), advise(忠告)に変えます。ask, begを用いれば、命令文中のpleaseは除きます。
②被伝達文→to不定詞で導きます。ただし否定の命令文の時は、not, neverをtoの前に置きます。
③被伝達文に呼びかけの語がある場合には、その語を伝達動詞の目的語にします。
He said to me, “Stand up.”=He told me to stand up.(彼は私に「立ちなさい」と言った。)
She said to him, “Please don't go out.”=She asked him not to go out.(彼女は彼に「どうか出て行かないで下さい」と言った。)
①say→cry (out), exclaimにします。
②平叙文に変えてthatで導くか、what, howをそのまま接続詞として用います。
③感嘆符(!)を省きます。
④間投詞がある場合は、with joy(喜んで)、with sorrow(悲しんで)、with regret(後悔して)等に変えて、伝達動詞の後に置きます。
She said, ”How pretty this flower is!”=She said how pretty that flower was.=She exclaimed (that) that flower was very beautiful.(彼女は「この花は何ときれいなんでしょう」と言った。)
She said, “Oh! How foolish I am!”=She exclaimed with regret that she was very foolish.(彼女は「私って何て馬鹿なんだろう」と叫んだ。)
①say→propose, suggestにします。
②Let's~→「that+we(they)+(should+)原形~」に変えます。
She said to us, “Let's wait for the bus.”=She suggested(proposed) that we (should) wait for the bus.(彼女は私達にバスを待とうと言った。)
①say→pray(祈る)にします。
②祈願文→「that+S+may(might)~」に変えます。
③!を除きます。
They said, “God save the King!”=They prayed (that) God might save the King.(彼らは「神が王を救いたまわらんことを」と祈った。)
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