「形容詞と副詞ってどう違うの?」と聞くと、意外に答えられないものです。これらはいずれも修飾語となり得るものですが、修飾語とは無くても文章が成立しますが、あるとより詳しく分かるというものです。この部分をさらに強調すれば感嘆文となります。
名詞を修飾する語を形容詞と言い、名詞・代名詞に付いて直接修飾する限定用法と補語として第2文型、第5文型で用いられる叙述的用法の2つの用法があります。限定用法の場合、形容詞の順序は「冠詞、this, that等+数量形容詞+性状形容詞(大小→形状→性質→色→年齢・新旧→材料・国籍)+名詞・代名詞」(例:that small pretty red flower)のようになります。副詞は名詞以外を修飾し、特に動詞を修飾すると考えておけばよいでしょう。ちなみに英語ではMany foreigners live here in this town.(多くの外国人が当地のこの町に住んでいる。)のように、場所・時・方向等をまず大まかに示し、その後で具体的に細かいことを付け加えて言います。
文の骨格は主語(名詞グループ)+述語(動詞グループ)ですが、この名詞をより詳しく説明するのが形容詞、動詞をより詳しく説明するのが副詞ということになります。これら名詞・動詞・形容詞・副詞は内容語と呼ばれ、文の中身を決める重要品詞とされます。これに対して、前置詞や接続詞などは内容語をつなげる働きをし、機能語と呼ばれます。
「有」に意識 | 「無」に意識 | |||
多い | 少ない | ほとんどない | ない | |
可算名詞につく | many | a few | few | |
不可算名詞につく | much | a little | little | |
どちらにもつく | a lot of, plenty of | no |
①動詞を修飾する副詞は、しばしば動詞(+目的語)の後に置かれます。
That diplomat can speak Russian well.(あの外交官はロシア語を上手に話せる。)
②形容詞・副詞(句・節)を修飾する副詞は通例、その前に置きます。
I am busy especially in the morning.(私は特に朝のうちは忙しい。)
③頻度などを表わす副詞は原則として、一般動詞の後(be動詞の前)、助動詞と本動詞の間に置かれます。
He has never been to Hokkaido.(彼は1度も北海道へ行ったことがない。)
④「動詞+副詞」の形の群動詞が代名詞を目的語にする場合、その代名詞を動詞と副詞の間に置きます。
If you have done with the book, put it back the shelf.(その本を読み終えたら、棚に戻しなさい。)
⑤enoughは形容詞・副詞の直後に置きます。
He was kind enough to help me.(彼は親切にも私を助けてくれた。)
⑥2つ以上の副詞を並べる場合は、原則として「場所+方法・様子+時」(同種類の副詞は小さな単位から並べます)の語順になります。
We arrived here safely yesterday.(私達は昨日、無事にここに着いた。)
He was born at seven on the morning of June 5 in 1970.(彼は1970年6月5日の朝7時に生まれた。)
【推定の副詞の確信度】
確信度 | 副詞 | 確信度 | 副詞 |
30%以下 | possibly | 65%以上 | likely |
30%以上 | perhaps | 90%以上 | probably, certainly, necessarily, inevitably, undoubtedly |
35~50% | maybe |
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