このホームページでは、プロ家庭教師マス・モーリン(益森直義)が数多くの高校受験生を見てきて少しずつ分かってきたことを紹介します。
高校受験は初めての本格的な学力競争となります。中学校受験を経験している方は2度目の参戦ということになりますが、英語と数学(中学受験では算数でした)という最重要2本柱が加わっているという点では、やはり最初の総力戦ということになるでしょう。
ここで気をつけなければならないことは、ほとんどの人にとって、これは最後の総力戦ではないということです。つまり、90%以上の人が高校に進学し、50%以上の人が大学に進学する現状において、高校受験はとりあえずやり過ごせばいいのではなく、その後につながる勉強の仕方、取り組み方をしなければ非効率になるということです。やり残していること、あいまいにしていることは全て未来の自分に先送りになります。これは未来の自分に借金を負わせるのと同じことです。とりわけ、英語や数学といった蓄積型の科目は、十分に理解しないまま次にステップを進めることができません。
今、自分がやらなければならないことは何で、どこまで来ているのか、これからどうしていくべきなのか、といったことを分かった上で、今の課題に取り組まなければならないのです。これを「マッピング」と「ルーティング」と言います。大学受験に向けての勉強も社会人としての仕事も、ここで原型をつかんでおくのが理想的です。では、参考までに、小学校までに身につけておくべき学力、中学校で身につけておくべき学力、高校で身につけておくべき学力のポイント見ておきましょう。
★小学校までに身につけておきたい学力…漢字力、計算力
中学校受験を経験している人は、中学での勉強や場合によっては高校での勉強を先取りしており、これは貯金として使えます。ただ本質的に重要なのは、漢字力と計算力です。日本語は高度な内容は全て漢字語で表されているので、漢字力は国語力、概念操作力の基本となります。また、計算力は超短期記憶であるワーキング・メモリーを端的に示しています。正確かつ速い計算力はその後の学習に大きく影響を及ぼしてきます。
★中学校での学力のポイント…生活習慣、勉強体力・習慣、英語・数学の基礎確立
①生活習慣の確立…朝早く起きる、ご飯を残さずに食べる、挨拶をする、靴をそろえる。
②勉強体力・習慣…部活との両立、1日2~3時間の勉強に慣れる。
③英語・数学の基礎…英語は発音・文法から、数学は正確さと速度重視。
④中学1年は定期テストで結果を出すコツ・リズムをつかむ。
⑤中学2年は荒れたり、おたく化したりもするが、大きく伸びもする。
⑥中学3年は内申重視、面接対策を甘く考えないこと。
★高校での学力のポイント…論理的思考力の養成
①英語は大学受験の要、文法的説明に基づいた読解力の養成がカギ。
②数学は公式の理解と使い方の慣れ、問題パターンの習得がカギ。
③国語は現代文で読解のコツをつかむ、古文・漢文の基礎固めは早めに。
④社会系科目は基礎知識を固めたら、センター過去問で仕上げる。
⑤理科系科目は教科書、参考書、資料集、問題集、過去問で基礎→応用→実戦へ。
⑥高校1年は英数予習中心主義の確立、職業と大学受験の情報収集。
⑦高校2年は「勉強は早く始めた人が有利」という大原則が適用される。
⑧高校3年は夏休みまでに基礎の総復習と苦手つぶし、秋から過去問演習。
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